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2016年9月17日土曜日

みそろぎ夜話⑫

『DOLL FORUM JAPAN』の終刊までの数年間は、府中でノンク・プラッツというギャラリーを同時運営し、編集事務所にしていました。ノンク・プラッツは厳選した新人の方に東京での展示発表のステップにして頂くための企画展オンリーのギャラリーでした。そこでは、くるはらきみさん、立川好江さん(青の羊)、影山多栄子さん、coppers早川さん、西村FELIZさんなど現在素晴らしい活躍をされている方々が個展をされました。ノンク・プラッツの個展オープニングは夜通しの宴会となることもしばしばで、今思うと本当によく飲み、話し、笑いました。
終刊してからほどなく、ノンク・プラッツも閉廊。
ノンクプラッツに集っていた作家たちと、作り手のためのネットワークづくりをお手伝いしようと始まったのが、チーム・コヤーラです。
2009年に発足し、2012年から公募展の開催に取り組みました。公募展は隔年で開催。この公募展から、出品をお願いした方が本展にはいらっしゃいます。

・archibrasさん
archibras(あるしぶらす)の角松千恵子さんは、第1回チーム・コヤーラの公募展で四谷シモン賞を受賞されました。小さくて赤い一つ目の「セミヨム」が選ばれのは、意表を突いたこともありますが、他の作品と一線を画す存在感がありました。本展の作品を見ても、この方でなければできない人形の世界を感じます。
第1回チーム・コヤーラ創作人形公募展 




・ユズミコさん
第3回の公募展でよねやまりゅう賞を受賞したのが、ユズミコさんです。故天野可淡と交流のあったよねやまさんは「女は子宮で人形を作る。男にはそれができない」とよく言い、その特質を強く発揮する作家にジェラシーを感じるそうです。布の塊にもとられかねない応募作品に、その可能性を見たのでしょう。鉛筆画と人形を通して描かれるユズミコさんのひとがたは、素材から浮かび上がってきた影や形のように思えます。




・よねやまりゅうさん
ユズミコさんに賞を授賞したよねやまりゅうさんは最近ではトヨタのPassoの「マツコの椅子」の制作者として話題になりました。FRP造形でどんな依頼もこなし、業界では縦横無尽に活躍されています。そのよねやまさんは国内でビスクドール指導の先駆けであり、ワックスドールも得意としています。造形の仕事に追われながらも、本展では得意のFRPで最新意欲作を発表されています。

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